第4回 - SPRINGBANK - スプリングバンク
- 2009年07月12日(第2日曜日)
- 14:00 スタート!
- 場所 カフェ 場なかま
- 会費 6000円
- 参加者 13名
- 企画 Barビルバオ, オリーブ
シングルモルト倶楽部メンバーレポート
七月の炎のように暑い日曜の午後。
シングルモルト倶楽部鹿児島では、束の間のバーチャルトリップが開催された。
行き先はキャンベルタウン。
栄枯盛衰の歴史を辿った小さな港町に思いを馳せ、集まったウイスキー呑みは13人。
7つのグラスを前に気分はすっかりキャンベルタウンのバーの中。
今回のテイスティングボトルは7本。
ロッホデールのファウンダーズシリーズ ―赤・青・ブラック・ゴールド―
スプリングバンクオフィシャルスタンダード10年。
ヘーゼルバーン。
グレンガイル。
それぞれに個性的なウイスキーで好みが大きく分かれた面白いテイスティング会となった。
女性に人気だったのはロッホデールの青。
フルーツチョコレートの香りとシャンパンのような風味の華やかな1本だ。
さらにロッホデール赤・青はボトルデザインがかっこいいのも高ポイント。ウイスキーボトルといえどイケメンはモテはやされるのだ。
ロッホデールのブラックはほのかな甘さの中にしっかりとしたアルコールも感じられ、これも人気があった。
そしてスプリングバンク10年。
普段何気なく飲んでいるにもかかわらず、改めてその実力を再認識させられた。まるで長年一緒にいる恋人のように信頼できる1本である。
グレンガイルのキルケランは販売元の粋な計らいで、発売前にもかかわらずテイスティングにギリギリ間に合いラインナップされた。
グレンガイルは125年ぶりに新設されたキャンベルタウンの新しい蒸留所である。
その初めてのウイスキーとくれば皆既日食よりもHOTなニュースだ。
スパイシーでオイリーということで好みはわかれたが、この最旬なウイスキーには限りなく明るい未来が感じられた。
勉強になったのは、キャンベルタウンの重鎮 “フランク・マッカーディ氏”。
スプリングバンクの前所長を務め、現在はスプリングバンクとグレンガイルのディレクターを務めるそうだ。
フランク氏の出身はハイランドで、1963年にインヴァーゴードンに入社して以来、タムナヴーリン、ブルイックラディ、スプリングバンク、ブッシュミルズと渡り歩き、1996年に再びスプリングバンクに戻り2001年まで所長を務めたという。
ハイランド, アイラ, アイルランドのそれぞれのウイスキー造りを知る業界の大物だそうで、彼を知らないシングルモルトファンは珍しい ・・・ とのことだそうだが初めて知った。
今回のテイスティング会は陽が燦々と降りそそぐガラスの壁の明るいカフェで行われた。
真昼の明るい日差しの中でウイスキーを飲むのもなかなか乙なもので次第に皆饒舌になっていった。
カフェといえば珈琲。
ひと通りテイスティング終え、アルコールに陶酔した舌を覚醒させるべく濃いもの、苦いもの、甘いもの…それぞれ好みの珈琲を飲みそれからまたウイスキーを飲んだ。
各自お気に入りのウイスキーを、存分に。
キャンベルタウンの潮風を思いながら、夢見心地でテイスティング会は終了した。
ロングロウ、グレンスコシアは残念ながら今回のテイスティングに不参加 …… いつかまた第2回キャンベルタウンバーチャルトリップ敢行します。
Written by オリーブ